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Amazon ブランド登録 完全ガイド【申請から活用まで】

2026年5月2日 / なんぼなん?編集部

Amazon ブランド登録(Amazon Brand Registry)は、知的財産権の保護、出品情報の管理、ブランド構築ツールの利用を支援する無料のプログラムです。本記事では、Amazon公式サイトの記載(2026年9月21日確認)に沿って、要件・申請手順・登録後に使える機能を解説します。

ブランド登録の前提条件(Amazon公式)

Amazon公式は、基本的な要件として次の2つを挙げています。

「登録済みの商標でなければ申請できない」という説明を見かけますが、現行の公式の記載では、出願中の商標でも申請できます(公式の表現は「場合によっては、保留中の商標登録で登録することもできます」)。申請時には、商標登録番号または出願番号が必要です。国ごとの詳しい要件はログイン後のページで案内されています。

このほか、次の点も公式に明記されています。

商標出願の手順と特許庁の料金

  1. ブランド名の候補を決め、J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)で同一・類似の商標が出願・登録されていないかを調べる
  2. 商標を使う商品・役務と、その区分を決める
  3. 特許庁に出願する(電子出願または書面)
  4. 出願料を納付する:3,400円 +(区分数 × 8,600円)。1区分なら12,000円
  5. 審査を経て登録査定が出たら、登録料を納付する:10年分一括は区分数 × 32,900円、5年ごとの分納は前期・後期それぞれ区分数 × 17,200円
  6. 設定登録され、商標登録番号が発行される

料金は特許庁の産業財産権関係料金一覧(2026年9月21日確認)の金額です。自分で出願して1区分・10年分を一括納付する場合、特許庁に納める額は 12,000円 + 32,900円 = 44,900円です。書面で手続する場合は電子化手数料(2,400円 + 書面のページ数 × 800円)がかかることがあります。弁理士に依頼する場合の費用は事務所によって異なるため、見積もりを取ってください。

審査にかかる期間は時期や出願の内容によって変わります。この記事では期間の目安は示しません。最新の状況は特許庁の公表情報で確認してください。Amazonのブランド登録は出願番号の段階でも申請できるため、商標の登録を待たずに準備を進められます。

Amazon ブランド登録の手順

  1. Amazon Brand Registry にアクセスする
  2. セラーセントラル(またはベンダーセントラル)のアカウントを持っている場合は、同じユーザー名とパスワードでBrand Registryアカウントを作成する
  3. ブランドの登録を開始する
  4. ブランド名と、商標を発行した(または出願中の)商標事務所、商標登録番号または出願番号を入力する。画像ベースの商標の場合は、登録内容と一致する商標画像をアップロードする
  5. 商品またはパッケージにブランド名またはロゴが表示されている画像を提出する
  6. ブランドを出品する商品カテゴリーのリストを入力する
  7. 申請を送信し、Amazonの審査結果を待つ(審査にかかる日数は公式に明示されていません)

登録時に選べる商標事務所は1か国分ですが、承認後に他の国の商標を追加できます。Brand Registryのアカウントは、複数の国で出品していても1つのグローバルアカウントで足ります。セラーアカウントをまだ持っていない場合は、先に出品用アカウントの登録を済ませてください。

ブランド登録で使える機能

以下はAmazon公式サイトがBrand Registryの特典として挙げている主な機能です。機能によっては、大口出品であることや、ブランド代表者などの役割が割り当てられていることが別途必要です。出願中の商標で登録した場合に使える機能の範囲は、ログイン後の公式ページで確認してください。

① A+コンテンツ(商品紹介コンテンツ)

商品詳細ページに画像、比較表などを追加できる機能です。Amazon公式サイトは「ベーシック商品紹介コンテンツは売上を最大8%向上させ、プレミアム商品紹介コンテンツは売上を最大20%向上させます」と説明しています(Amazonの公表値)。詳細は A+コンテンツ 作り方。

② スポンサーブランド広告

ブランドロゴ、見出し、複数の商品を一緒に掲載できるクリック課金型の広告です。利用にはAmazon Brand Registryへの登録が必要です。

③ ブランドストア

Amazon内に自社ブランドのページを無料で作成できます。コーディングの経験は必要ありません。

④ Amazon Vine

Vineメンバーに商品を無料提供してレビューを投稿してもらう公式プログラムです。大口出品で、登録済みブランドのブランド代表者または再販業者の役割が必要です。詳細は Vine 完全ガイド。

⑤ 権利侵害の報告と自動プロテクション

知的財産権の侵害の疑いがある出品を検出して報告できます。公式は、報告されるたびに機械学習と自動プロテクションが強化されると説明しています。また、登録後は、ブランド所有者とブランドに関連付けられた出品者のみが、商品詳細ページの作成や更新の提案を行えるようになります。

⑥ Project Zero

ブランド自身が模倣品の出品を直接削除できるセルフサービスツールです。参加資格は、登録商標の権利所有者であるBrand Registryアカウントがあること、過去6か月以内に権利侵害の報告ツールで商標権侵害を報告しており、その承認率が90%以上であること、などです。費用は無料で、参加後は99%以上の精度を維持する必要があります。売上規模は条件に挙げられていません。

⑦ そのほか

ブランド分析、比較テストの管理、ブランド割引、定期おトク便、Transparency(商品のシリアル化による真贋確認。コードの料金が発生)なども、公式サイトでBrand Registryの特典として紹介されています。

申請に必要な情報

申請でよくあるつまずき

つまずき1:商標とブランド名の表記が一致していない

公式は、商標のテキストが申請するブランド名と一致していることを求めています。たとえばカタカナ表記で商標を出願し、Amazonではローマ字表記のブランド名で申請する、といったズレがあると要件を満たしません。商品やパッケージに表示する表記、Amazonで使うブランド名、出願する商標の表記を、出願前にそろえておきましょう。

つまずき2:商品・パッケージにブランド名が恒久的に表示されていない

要件は「商品またはパッケージに恒久的に貼付されていること」です。後から貼ったシールだけの状態や、ロゴが写っていない写真では、この要件を示せません。OEMで製造する場合は、最初の発注の段階で、ロゴの印刷・刻印を仕様に入れておくと安全です。

つまずき3:商標の所有者以外が申請している

申請できるのは商標所有者です。代理店や販売店の立場であれば、商標所有者にブランドを登録してもらい、ユーザーとして追加してもらう必要があります。

🔢 ブランドを立てる前に、そのカテゴリの相場と回転を確認
商標出願からブランド登録完了までは費用も期間もかかります。着手する前に、狙うカテゴリの価格帯・BSR・推定月販がその投資に見合うのかを数字で押さえておくと、登録後に「相場が想定と違った」という手戻りを避けられます。狙っている商品が決まっている場合はASIN・商品名で検索から直接確認できます。
このカテゴリの相場を実データで見る →

商標を取らない(ブランド登録しない)リスク

🎯 ブランドを立てるカテゴリの見極め
商標出願は費用と時間がかかるため、参入カテゴリの決定は出願前に済ませておくのが順序として安全です。カテゴリ側の実データは以下で確認できます。
参入候補カテゴリの上位を確認する →

進め方の例:商標出願から Amazon ブランド登録までの流れ

ブランド登録は「商標(登録済みまたは出願中)を持つブランドであること」と「商品・パッケージにブランド名が恒久的に表示されていること」をAmazonに示す手続きです。新ブランドの立ち上げと並行して進める場合の流れを整理します。

  1. ブランド名候補の商標調査:J-PlatPatで候補を検索し、同じ商品・役務の区分で同一・類似の商標が出願・登録されていないかを確認します。
  2. 表記を決める:商品・パッケージに表示する表記、Amazonで使うブランド名、出願する商標の表記をそろえます。
  3. 商標を出願する:自分で出願する場合、特許庁に納める出願料は3,400円 +(区分数 × 8,600円)です。区分の選び方に不安がある場合は弁理士に相談してください。出願料と登録料は商品原価とは別にかかる固定費です。販売価格と原価から手数料を引いた1個あたりの利益をFBA利益計算機で先に出しておくと、何個の販売で商標の費用を回収できるかを見積もれます。
  4. 出願番号が出たら、Amazonのブランド登録を申請する:現行の公式要件では、出願中(保留中)の商標でも申請できます。商品またはパッケージにブランド名が表示された画像と、出品する商品カテゴリーのリストを用意します。
  5. 並行して商品の準備を進める:パッケージへのロゴの印刷、商品撮影、商品ページの作成を進めます。JANコードが必要な場合はJANコードの取得方法を参照してください。
  6. 登録査定が出たら登録料を納付する:10年分一括は区分数 × 32,900円、5年ごとの分納は区分数 × 17,200円です。出願が拒絶理由通知を受けた場合は、意見書の提出などの対応が必要になります。
  7. 承認後、ブランド向けの機能を使い始める:A+コンテンツ、Vine、ブランドストアなどを、それぞれの利用条件を確認したうえで準備します。

出願中の商標で申請するときの注意

出願中の商標で申請できるのは便利ですが、出願が最終的に登録に至らなかった場合の扱いや、出願中の段階で使える機能の範囲は、公開ページには詳しく書かれていません。申請前に、Brand Registryのログイン後のページで国ごとの要件を確認してください。

商標を持っていない場合、Amazonは「IP Accelerator(商標登録促進)」というプログラムも案内しています。これは、Amazonが承認した法務サービスプロバイダーと連携して商標登録の手続きを進められるものです。費用は依頼先によって異なるため、この記事では金額を示しません。

関連ガイド

よくある質問

Amazon ブランド登録の費用は?

Amazon Brand Registryへの登録自体は無料です。前提となる商標について特許庁に納める料金は、出願料が3,400円+(区分数×8,600円)で1区分なら12,000円、登録料が10年分一括で区分数×32,900円、5年ごとの分納なら区分数×17,200円です(2026年9月21日に特許庁の料金一覧で確認)。書面で手続する場合の電子化手数料や、弁理士に依頼する場合の費用は別途かかります。

商標は登録が完了していないと申請できませんか?

いいえ。Amazon公式の現行の要件は、登録済みの商標または保留中(出願中)の商標申請を所有していることです。申請時には商標登録番号または出願番号が必要です。国ごとの詳しい要件は、Brand Registryのログイン後のページで確認してください。

ブランド登録のメリットは?

Amazon公式サイトは、A+コンテンツ、Amazon Vine、ブランドストア、スポンサーブランド広告、ブランド分析、権利侵害の報告、Project Zero、Transparencyなどを特典として挙げています。機能によっては、大口出品であることやブランド代表者などの役割が別途必要です。

商標を他社が持っている場合は?

Brand Registryに申請できるのは商標所有者です。正規代理人の立場であれば、商標所有者にブランドを登録してもらい、Brand Registryアカウントのユーザーとして追加してもらう方法が公式に案内されています。

Amazonだけで販売するブランドでも商標は必要ですか?

Brand Registryに登録するには、登録済みまたは出願中の商標が必要です。登録しなくても出品はできますが、A+コンテンツのブランドストーリー、Vine、スポンサーブランド広告、ブランドストアなどのブランド向け機能は利用できません。

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💡 「なんぼで売れる?」の使いどころ(手順の例)

「ブランドの守り方」をつかんだら、最後は“いくらで売れて、いくら手元に残るか”という数字で売却を判断するのが失敗しないコツ。無料ツール「なんぼなん?」をどの場面でどう使うかを、3つの想定場面で説明します(実在の事例ではありません)。

ケース1|コレクション整理でまとめ売りか単品かを線引き

ホビー・フィギュアを整理する場面です。1点ずつASINで相場を調べ、プレ値が付いている商品だけ単品出品、回転の鈍いものはまとめ売りに回す、という線引きを、根拠を持って決められます。

ケース2|大量在庫の現金化に優先順位をつける

数十点の不要在庫を一気に処分。BSRが高い(売れにくい)商品を先に把握し、回転の良いものから出していく優先順位を付けると、滞留在庫を抱えにくくなります。

ケース3|買い替えで余った家電を売るか迷ったとき

買い替えて使わなくなった電気ケトルを処分するか迷ったら、ASINを入力します。最安値・推定月販・FBA手数料を引いた想定利益が一画面で出るので、フリマと手取りを数字で比べてから出品を判断できます。

※利用場面を想定した手順の説明で、実在の利用者の事例ではありません。表示される価格・BSRは当サイトがAmazon.co.jpの公開情報を巡回して収集した値(各商品の更新は数日おき)、推定月販はBSRからの推計値で、実販売データでの検証は行っていません。

❓ よくある質問(ブランド登録の進め方と売却判断)

「ブランド登録の進め方」の次に多い「結局なんぼで売れる?」という疑問に、無料ツール「なんぼなん?」の使い方を交えて答えます。

Q. いくらで売れる?

A. 「ブランド登録の進め方」を押さえても、最終的な売却額はASIN単位の相場で変わります。無料ツール「なんぼなん?」にASINまたは商品名を入力すると、最安値・推定月販・FBA手数料を引いた想定利益が一画面で分かります。会員登録は不要です。

Q. 査定の流れは?

A. 売りたい商品のASINまたは商品名を入力するだけ。当サイトが収集した価格・売れ筋ランキング(BSR)を表示し、FBA利益計算機で配送代行料まで差し引いた手取りを試算します。フリマ・店舗買取と数字で比べてから売り先を決められます。

Q. いつ売るのがベスト?

A. BSR(売れ筋ランキング)が上位=需要が高いタイミングが狙い目です。相場が崩れる前に動くのが失敗しないコツ。価格推移と需要の見方は「Amazon Vine 先行レビュー完全ガイド」も参考にしてください。

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参考文献・出典

※2026年9月21日にAmazon公式の現行ヘルプと照合して本文を更新しました。手数料・要件・プログラム内容はAmazonが改定することがあります。最新の内容は出典元の公式ページでご確認ください。