Keepaの見方完全ガイド|価格推移・BSR・出品者グラフの読み解き方
この記事でわかること
- Keepaの基本的な使い方とインストール手順
- 4つの主要グラフの読み方(価格・BSR・出品者・カートボックス)
- 仕入れ判断に直結する5つのチェックポイント
- 無料版と有料版の違い、有料化すべきタイミング
Keepaとは何か
Keepaは、Amazon商品の価格履歴をグラフで表示するツールです。公式サイトの機能ページは、価格履歴(新品・中古・Warehouse Deals)、売れ筋ランキング、Buy Boxの履歴、出品数を示すグラフを挙げています。ブラウザ拡張(Chrome・Edge・Firefox・Opera)を入れると、Amazonの各商品ページにKeepaの価格履歴グラフが直接表示されます。運営はドイツのKeepa GmbHです。
せどり・物販の仕入れ判断では、現在の価格だけでなく過去の値動きを見ておくと失敗が減ります。当サイト「なんぼなん?」は現在のBSRから推定月販を概算しますが、Keepaのような長期の価格・ランキング履歴は持っていません。過去の値動きまで見たい場合はKeepaが向いています。
インストール手順
- Chrome ウェブストアで「Keepa」と検索
- 「Keepa - Amazon Price Tracker」をインストール
- Amazon の商品ページを開く → 商品画像下にグラフが表示される
- 売れ筋ランキング・出品数などの「高度なグラフ」やデータ機能を使うならKeepa.comでアカウントを作成し、有料プラン(Keepa Pro)に登録。料金は月額29ユーロ(Keepa公式のPro案内ページの表示・2026年9月21日確認。税の扱いと年払いの有無は同ページに記載がないため公式で確認)
4つの主要グラフの読み方
1. 価格推移グラフ(最重要)
商品ページのメイングラフ。色分けで以下の3本が表示されます。
- オレンジ線:Amazon直販価格 — Amazon自身が出品している場合の価格
- 青線:新品最安値 — マーケットプレイス出品者の中で最安の新品価格
- 黒線:中古最安値 — 中古品の最安値
仕入れの基本は「中古最安値(黒)が今いくらか、過去の最頻値はいくらか」を見比べること。グラフが横ばいで安定している商品は、価格が読みやすく利益計算しやすい。逆にギザギザに激しく上下している商品は、競合が値下げ合戦している危険な商品です。
2. BSR推移グラフ
右上「Sales Rank」をクリックすると表示。緑色のジグザグ線がBSRの時系列です。なお、Keepa公式のPro案内ページは、売れ筋ランキング・出品数・評価/レビュー数を監視できる「高度なグラフ」を有料プランの特典として掲載しています。
- ジグザグが頻繁 = 何度も売れて、その都度ランクが上がっている → 良商品
- ほぼ横ばいで上下しない = 数ヶ月売れていない → 注意
- 右肩上がり(数字が大きくなる方向) = 需要減少中 → 仕入れ非推奨
- 右肩下がり(数字が小さくなる方向) = 需要増加中 → 仕入れ好機
BSR1万位の商品でも、過去30日でBSRが10回上下していれば「月10個程度は売れている」と判断できます。これが推定月販の根拠になります。
3. 出品者数グラフ(有料機能)
「Offer Count」を選択。新品/中古それぞれの出品者数が時系列で表示されます。
- 新品10人以上:価格競争激しい。初心者は避ける
- 新品3〜5人:適度な競合。標準的な商品
- 新品1〜2人:競合少ない。利益取りやすいが、相手が値下げすると一気に追従されるリスク
- 新品0人:在庫切れ→今出せば独占できる
4. カートボックス取得率(有料機能)
「Buy Box」をクリック。誰がカートを取っているかの推移グラフが見られます。
同じ商品を複数の出品者が出している場合、Amazonが「カート」(買う!ボタンの主出品者)を選びます。カートを取れないと買い手にほぼスルーされるので、カート獲得率は売上に直結します。
Keepaで「Amazonが90%カートを取っている」「特定の出品者が常時カートを独占している」のように見えれば、その商品は新規参入が難しいと判断できます。
仕入れ判断に直結する5つのチェックポイント
チェック1:3ヶ月以内に最低3回の価格上下があるか
価格が動いている商品=実際に取引が起きている商品。一度も価格が動いていない商品は、見せかけの相場で実際は売れていない可能性が高いです。
チェック2:BSRが過去30日で10回以上ジグザグしているか
BSRの上昇=販売実績。過去30日で何回ジグザグしているかを数えれば、月販個数の目安になります。
チェック3:新品出品者数の推移
3ヶ月前から急増している商品は、ライバルの参入で価格が落ちる可能性大。逆に減少している商品は穴場。
チェック4:Amazonが直販していないか
Amazonが直販している商品はカート獲得が難しくなりがちです。Keepaのグラフで、Amazon本体の価格を示すオレンジ線が途切れず続いている商品は、参入見送りが無難。
チェック5:季節性
価格履歴を長い期間で表示すると、12ヶ月単位の季節性が読み取れます。例えばクリスマス前にBSRが急上昇する商品は、12月頭の仕入れが最適。
有料化すべきタイミング
Keepa公式の機能ページは「価格履歴グラフや値下がり一覧はアカウントなしでも利用できます」と案内しており、無料アカウントを作ると価格ウォッチ(希望価格の通知)も使えます。有料プラン(Keepa Pro)の料金は月額29ユーロ(Keepa公式のPro案内ページの表示・2026年9月21日確認。税の扱いと年払いの有無は同ページに記載がないため公式で確認)。公式のPro案内ページが特典として挙げているのは次のような機能です。
- 高度なグラフ:売れ筋ランキング、出品数、評価/レビュー数の監視
- Buy Box 統計情報:Buy Boxのローテーションや競合価格の履歴
- 在庫トラッキング:オファーごとの現在・過去の在庫数
- 製品ファインダー:条件を指定して商品を検索・絞り込み
- 製品ビューア:リストのインポート/エクスポートで一括分析
価格の推移だけを見るなら無料の範囲で始められます。BSRや出品者数の推移まで見て仕入れを判断する段階になったら、月額料金を利益に織り込めるかで有料化を判断するとよいでしょう。無料で見られる範囲と料金は変更されることがあるため、契約前に公式サイトで確認してください。
- 家電カテゴリの表示例(ネットワークWi-Fiカメラ):現在価格・BSR・推定月販・想定月商が1画面に並んだ状態
- オーディオカテゴリの表示例(ワイヤレスイヤホン):出品者が多い帯で、BSRと推定月販がどう出るかを見る
- 日用品カテゴリの表示例(ラベルレス天然水 2L×9本):単価が低く回転で稼ぐ商品の数値の並び
なんぼなん?との使い分け
当サイト「なんぼなん?」は無料で「カテゴリ全体の市場規模」「BSRからの推定月販」「TOP30商品の概観」を素早く把握できます。初期スクリーニングに最適。
Keepaは個別商品の深堀りに最適。「この商品買っていいか?」の最終判断はKeepaで時系列を見て決めるのが安全です。
つまり:カテゴリリサーチ→なんぼなん? → 個別商品判断→Keepaという流れが理想的です。
よくある勘違い
「BSR1位ならどの商品でも売れる」
違います。サブカテゴリの細い階層でBSR1位でも、月数個しか売れていないことがあります。BSRから推定月販を計算する公式を読めば、BSR数値の正しい解釈ができます。
「Keepa価格=今の価格」
Keepaのグラフは過去のデータ。今の価格は最新時点を見る必要があります。データの遅延もあるので、最終的にAmazonの商品ページで現在価格を確認するのが安全。
「Keepaがあれば全て解決」
Keepaは過去のデータで未来を予測するツール。突然のトレンド(バズ商品・販売中止)には対応できません。重要な仕入れはKeepa+Amazonセラーセントラルの両方で確認しましょう。
Keepaグラフ読み込みチェックリスト
- □ 過去90日の新品価格の最安・最高・中央値を読み取った
- □ 過去90日のBSR推移を確認し、ランクアップ/ダウントレンドを判定した
- □ Amazon本体(在庫切れ含む)の販売有無と直近30日の在庫切れ期間を確認した
- □ 出品者数の推移をチェックし、急増していないか確認した
- □ カートボックス価格の中央値を仕入れ後の販売価格として想定した
- □ セール期間(Prime Day等)の価格落ち込み幅を確認した
- □ ドロップ通知を希望価格でセットした
- □ 初期スクリーニングはなんぼなん?で行い、最終判断にKeepaを使う流れになっている
よくある質問(FAQ)
Keepaの無料の範囲だけでも仕入れ判断はできますか?
Keepa公式は、価格履歴グラフと値下がり一覧はアカウントなしでも利用でき、無料アカウントで価格ウォッチと通知が使えると案内しています。売れ筋ランキング・出品数・評価/レビュー数を監視する「高度なグラフ」や、リストのインポート/エクスポートは有料プラン(Keepa Pro・月額29ユーロ、2026年9月確認)の特典です。価格の推移だけで判断できる仕入れなら無料の範囲で始められます。
Keepaのデータだけで月に何個売れているか分かりますか?
BSRの動きから販売の頻度を推し量ることはできますが、実際の販売数そのものではありません。当サイトのBSR推定月販の式も、実販売データでの検証はしていない概算です。複数の手がかりを突き合わせ、最初は少量で仕入れて自分の実績で確かめるのが安全です。
Keepaの価格通知が来たけど仕入れていいか迷います。判断基準は?
通知価格が直近の最安値水準にあるか、BSRが安定しているか、出品者数が増えていないかの3点を確認してください。価格は安くてもBSRが大きく悪化している商品は需要が落ちている可能性があり、仕入れ後に売れ残るリスクがあります。
まとめ
Keepaは仕入れ判断の材料を増やしてくれるツールです。価格推移・BSR・出品者数・カートボックスの4つのグラフを読めるようになれば、「売れる商品か」「いくらで売るべきか」「いつ仕入れるか」を数字で考えられます。
カテゴリ全体の把握は無料のなんぼなん?、個別商品の過去の値動きはKeepa——という使い分けが、費用をかけずに始めやすい組み合わせです。
💡 「なんぼで売れる?」の使いどころ(手順の例)
「Keepaのグラフ」をつかんだら、最後は“いくらで売れて、いくら手元に残るか”という数字で売却を判断するのが失敗しないコツ。無料ツール「なんぼなん?」をどの場面でどう使うかを、3つの想定場面で説明します(実在の事例ではありません)。
ケース1|買い替えで余った家電を売るか迷ったとき
買い替えて使わなくなった電気ケトルを処分するか迷う場面では、ASINまたは商品名で検索して商品ページを開き、現在価格・推定月販・FBA手数料を引いた粗利の試算を確認します。フリマで売る場合の手取りと数字で比べてから、出品するかを判断します。
ケース2|コレクション整理でまとめ売りか単品かを線引き
ホビー・フィギュアを整理する場面では、1点ずつASINで現在価格とBSRを確認します。相場が定価を上回っている商品は単品で出品し、回転の鈍いものはまとめ売りに回す、という線引きの材料にします。
ケース3|大量在庫の現金化に優先順位をつける
数十点の不要在庫を処分する場面では、BSRの数字が大きい(売れにくい)商品を先に把握し、回転の良いものから出していく優先順位を付けます。
※利用場面を想定した手順の説明で、実在の利用者の事例ではありません。表示される価格・BSRは当サイトがAmazon.co.jpの公開情報を巡回して収集した値(各商品の更新は数日おき)、推定月販はBSRからの推計値で、実販売データでの検証は行っていません。
❓ よくある質問(Keepaグラフの読み方と売却判断)
「Keepaグラフの読み方」の次に多い「結局なんぼで売れる?」という疑問に、無料ツール「なんぼなん?」の使い方を交えて答えます。
Q. いくらで売れる?
A. 「Keepaグラフの読み方」を踏まえても、最終的な売却額はASIN単位の相場で変わります。無料ツール「なんぼなん?」にASINまたは商品名を入力すると、最安値・推定月販・FBA手数料を引いた想定利益が一画面で分かります。会員登録は不要です。
Q. 査定の流れは?
A. 売りたい商品のASINまたは商品名を入力するだけ。当サイトが収集した価格・売れ筋ランキング(BSR)を表示し、FBA利益計算機で配送代行料まで差し引いた手取りを試算します。フリマ・店舗買取と数字で比べてから売り先を決められます。
Q. いつ売るのがベスト?
A. BSR(売れ筋ランキング)が上位=需要が高いタイミングが狙い目です。相場が崩れる前に動くのが失敗しないコツ。価格推移と需要の見方は「Keepaの代わりに使える無料ツール3選」も参考にしてください。
参考文献・出典
- Keepa.com - Amazon Price Tracker - Keepa公式(機能ページ・Pro案内ページ・免責事項ページ), 2026年9月21日閲覧
※2026年9月21日に公式サイトで再確認し、Keepa有料プランの料金を公式のPro案内ページの表示「月額29ユーロ」に修正しました。無料で使える範囲も公式の機能ページの記載に合わせています。