Keepaの見方完全ガイド|価格推移・BSR・出品者グラフの読み解き方
この記事でわかること
- Keepaの基本的な使い方とインストール手順
- 4つの主要グラフの読み方(価格・BSR・出品者・カートボックス)
- 仕入れ判断に直結する5つのチェックポイント
- 無料版と有料版の違い、有料化すべきタイミング
Keepaとは何か
Keepaは、Amazon商品の過去の価格・BSR(売れ筋ランキング)・出品者数・カートボックス取得率の推移を時系列グラフで表示するツールです。Chrome/Firefox拡張機能として無料ダウンロードでき、Amazon商品ページに直接グラフを埋め込みます。
せどり・物販ビジネスでは、Keepaを使わずに仕入れ判断するのは「目隠しで運転する」ようなもの。当サイト「なんぼなん?」は無料でBSR・推定月販を概算しますが、過去の値動きまで深く知りたい場合は Keepa が必須です。
インストール手順
- Chrome ウェブストアで「Keepa」と検索
- 「Keepa - Amazon Price Tracker」をインストール
- Amazon の商品ページを開く → 商品画像下にグラフが表示される
- 有料機能(過去全期間・出品者数推移など)を使うならKeepa.comでアカウント作成→月額€19(年額€189)のプランに登録
4つの主要グラフの読み方
1. 価格推移グラフ(最重要)
商品ページのメイングラフ。色分けで以下の3本が表示されます。
- オレンジ線:Amazon直販価格 — Amazon自身が出品している場合の価格
- 青線:新品最安値 — マーケットプレイス出品者の中で最安の新品価格
- 黒線:中古最安値 — 中古品の最安値
仕入れの基本は「中古最安値(黒)が今いくらか、過去の最頻値はいくらか」を見比べること。グラフが横ばいで安定している商品は、価格が読みやすく利益計算しやすい。逆にギザギザに激しく上下している商品は、競合が値下げ合戦している危険な商品です。
2. BSR推移グラフ
右上「Sales Rank」をクリックすると表示。緑色のジグザグ線がBSRの時系列です。
- ジグザグが頻繁 = 何度も売れて、その都度ランクが上がっている → 良商品
- ほぼ横ばいで上下しない = 数ヶ月売れていない → 注意
- 右肩上がり(数字が大きくなる方向) = 需要減少中 → 仕入れ非推奨
- 右肩下がり(数字が小さくなる方向) = 需要増加中 → 仕入れ好機
BSR1万位の商品でも、過去30日でBSRが10回上下していれば「月10個程度は売れている」と判断できます。これが推定月販の根拠になります。
3. 出品者数グラフ(有料機能)
「Offer Count」を選択。新品/中古それぞれの出品者数が時系列で表示されます。
- 新品10人以上:価格競争激しい。初心者は避ける
- 新品3〜5人:適度な競合。標準的な商品
- 新品1〜2人:競合少ない。利益取りやすいが、相手が値下げすると一気に追従されるリスク
- 新品0人:在庫切れ→今出せば独占できる
4. カートボックス取得率(有料機能)
「Buy Box」をクリック。誰がカートを取っているかの推移グラフが見られます。
同じ商品を複数の出品者が出している場合、Amazonが「カート」(買う!ボタンの主出品者)を選びます。カートを取れないと買い手にほぼスルーされるので、カート獲得率は売上に直結します。
Keepaで「Amazonが90%カートを取っている」「特定の出品者が常時カートを独占している」のように見えれば、その商品は新規参入が難しいと判断できます。
仕入れ判断に直結する5つのチェックポイント
チェック1:3ヶ月以内に最低3回の価格上下があるか
価格が動いている商品=実際に取引が起きている商品。一度も価格が動いていない商品は、見せかけの相場で実際は売れていない可能性が高いです。
チェック2:BSRが過去30日で10回以上ジグザグしているか
BSRの上昇=販売実績。過去30日で何回ジグザグしているかを数えれば、月販個数の目安になります。
チェック3:新品出品者数の推移
3ヶ月前から急増している商品は、ライバルの参入で価格が落ちる可能性大。逆に減少している商品は穴場。
チェック4:Amazonが直販していないか
Amazonが直販している商品はカート獲得が極めて困難。Keepaで「Amazon」の青いマーカーが頻繁に出ていたら、参入見送りが無難。
チェック5:季節性
有料版なら過去全期間が見られるので、12ヶ月単位の季節性が読み取れます。例えばクリスマス前にBSRが急上昇する商品は、12月頭の仕入れが最適。
有料化すべきタイミング
無料版でも90日のグラフは見られますが、本格的に物販をするなら有料版(月額€19、約¥3,200/2026年5月為替)が必須。理由は:
- 過去全期間データ:1年・2年単位のトレンドが見える
- 出品者数推移:競合参入のタイミングがわかる
- カート取得率:実際に売れる出品者がわかる
- 価格トラッキング:希望価格になったら通知
- Excel連携:データを自分で分析可能
月額€19(約¥3,200)を仕入れに織り込めない=月の利益が¥10,000以下なら、まだ有料化は早い。月¥30,000以上の利益が出始めたら、Keepa課金で精度が上がりROIが回ります。
なんぼなん?との使い分け
当サイト「なんぼなん?」は無料で「カテゴリ全体の市場規模」「BSRからの推定月販」「TOP30商品の概観」を素早く把握できます。初期スクリーニングに最適。
Keepaは個別商品の深堀りに最適。「この商品買っていいか?」の最終判断はKeepaで時系列を見て決めるのが安全です。
つまり:カテゴリリサーチ→なんぼなん? → 個別商品判断→Keepaという流れが理想的です。
よくある勘違い
「BSR1位ならどの商品でも売れる」
違います。サブカテゴリの細い階層でBSR1位でも、月数個しか売れていないことがあります。BSRから推定月販を計算する公式を読めば、BSR数値の正しい解釈ができます。
「Keepa価格=今の価格」
Keepaのグラフは過去のデータ。今の価格は最新時点を見る必要があります。データの遅延もあるので、最終的にAmazonの商品ページで現在価格を確認するのが安全。
「Keepaがあれば全て解決」
Keepaは過去のデータで未来を予測するツール。突然のトレンド(バズ商品・販売中止)には対応できません。重要な仕入れはKeepa+Amazonセラーセントラルの両方で確認しましょう。
Keepaグラフ読み込みチェックリスト
- □ 過去90日の新品価格の最安・最高・中央値を読み取った
- □ 過去90日のBSR推移を確認し、ランクアップ/ダウントレンドを判定した
- □ Amazon本体(在庫切れ含む)の販売有無と直近30日の在庫切れ期間を確認した
- □ 出品者数の推移をチェックし、急増していないか確認した
- □ カートボックス価格の中央値を仕入れ後の販売価格として想定した
- □ セール期間(Prime Day等)の価格落ち込み幅を確認した
- □ 出品制限カテゴリのアイコン(食品・医薬品等)を確認した
- □ ドロップ通知を希望価格でセットした
- □ 初期スクリーニングはなんぼなん?で行い、最終判断にKeepaを使う流れになっている
2026年に注目すべきトレンド
2026年のKeepa利用環境ではAPI連携機能の強化が顕著です。スプレッドシート連動・自動アラート・複数ASINの一括監視が可能になり、個人セラーでも数千SKUを並行管理する事例が増えています。一方で有料プランの月額が為替(円安)の影響で上昇傾向にあり、2026年4月時点で実質的な日本円コストは前年比で約15%上がっています。仕入れ規模が小さいうちは無料のなんぼなん?で初期スクリーニングを行い、月50件以上の本格リサーチに入った段階でKeepaを契約する判断が合理的です。
もう一つの重要トレンドはKeepa以外の代替ツールの台頭です。NinjaTools・SellerSpriteなど中華系の物販ツールが日本市場に進出し、特定カテゴリ(家電・ガジェット)ではKeepaより詳細な競合分析データを提供するケースもあります。Keepa代わりの無料ツール比較では2026年版で各ツールの精度と費用対効果を整理しています。複数ツールを併用してデータの裏取りをするのが2026年の標準的な仕入れスタイルです。
よくある質問(FAQ)
Keepaの無料版だけでも仕入れ判断はできますか?
商品ページの基本グラフ(直近30日程度)は無料で確認できます。月数件の小規模仕入れなら無料版で十分ですが、過去1年以上の価格推移・BSR履歴・データダウンロードが必要な本格リサーチでは有料プランが必須です。月10件以上仕入れる方は有料プランの方が時間効率で優位です。
Keepaの推定販売数(Sales Estimator)は正確ですか?
カテゴリによって精度に差があります。家電・本など回転が早いカテゴリは比較的正確ですが、ニッチなサブカテゴリやBSR上位3桁の超人気商品では誤差が出ます。BSR推定月販公式と併用し、複数の方法で数値を裏取りするのが安全です。
Keepaのドロップ通知が来たけど仕入れていいか迷います。判断基準は?
通知価格が直近90日の最安値水準にあるか、BSRが安定(ランクアップ傾向)しているか、出品者数が増えていないかの3点を必ず確認してください。価格は安くてもBSRが急落している商品は「需要消失商品」の可能性があり、仕入れ後に売れ残るリスクがあります。
まとめ
Keepaは仕入れ判断の精度を桁違いに上げてくれるツールです。価格推移・BSR・出品者数・カートボックスの4つのグラフを読めるようになれば、「売れる商品か」「いくらで売るべきか」「いつ仕入れるか」が数字で判断できます。
初期スクリーニングは無料のなんぼなん?、深堀りはKeepa——この2段階が物販リサーチの王道です。
参考文献・出典
- Keepa.com - Amazon Price Tracker - Keepa公式(料金・機能仕様), 2026年5月閲覧
- Keepa Pricing: Free vs €19 Premium - What's the Difference? - affmaven, 2026年5月閲覧
- Keepa Pricing: How Much Does It Cost? (2026) - revenuegeeks, 2026年5月閲覧
※2026年5月6日にファクトチェック実施。Keepa有料プラン料金を「月¥2,500程度」から公式の「月額€19/年額€189」に統一しました。料金は2026年5月時点の情報です。